旧甲州街道ものがたり3
水曜日, 2月 3rd, 2010小学校の前進、手習塾”秋月堂”
旧甲州街道を語る上で忘れてはならないのが”秋月堂”のことである。
現在もその子孫にあたられる中村正一氏が資料を保存されているが、その先祖は遡ること四百年前、安政五年にこの地に根をおろされた。
谷津新二郎春房氏だが、侍としては廃業同様で、この地で手習塾を始めたのが最初という。当初は手習だけでなく、代書のようなこともしており、手紙の代筆やら、借入の証文やら、身受けの証文等を受けていたという。その後、小学校が出来はじめてこの塾も閉めるのだが、”秋月堂”の看板は現在も調布第三小学校に保管されている。
旧甲州街道は、江戸から甲州までの街道、五街道の一つだが、調布や府中には、旅館やめし盛り女もいて、旅人や絹の道へも通じることから、蚕をかう家もあり、それを商う商人も行き交う、活気ある街道であったようだ。
そうした街道には、代書屋としてのニーズが多かったと思われる。
(月刊Cross-Talk 重岡 依里)